木村:私は25年ほど前から、海辺の倉庫で戦前から戦後にかけて作られたもので、耐用年数が過ぎたりして有効に機能していないものを改造して、ニューヨークのソーホーみたいな芸術村を作ろうと言ってきたんです。実際に、大阪市なら旧居留地の川口にある倉庫を中心に、そうした動きが出てきました。
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元永:あそこは確か、最初にダンサーが入ってきて、だんだんと他のアーチストが集まって、アトリエが作られていったはずです。
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木村:実は今日、天保山の住友倉庫を改造した海岸通りギャラリーの竣工式がありました。その隣にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンの外国人エンターティナー200人の宿舎となるビルができました。この2つの建物の前に、大阪市所有の2棟の広大な赤レンガ倉庫があり、これも近くアトリエ群とギャラリー群に改造する計画です。倉庫は天井が高く空間が広いですから、アトリエやギャラリーとして使うのにちょうどいいんです。また、りんくうタウンでも「りんくうコンテンポラリーギャラリー」を、大阪府がワシントンホテル内に最近オープンさせました。元永さんも、ぜひ一度足を運んでみて下さい。面白いですから。
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元永:そのギャラリーもかなり大きいのですか。
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木村:ええ高さも広さもありますから、壁を利用してグルリと並べるだけでも、かなりの数の作品が展示できますよ。
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元永:分かりました。私も一度海辺のギャラリーで個展をやってみたいと思ってましたのでぜひ検討してみます。
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木村:ベイエリアでの芸術活動ということで、忘れてはいけないのが舞洲の陶芸村ですね。あそこは登り窯も設けられて、アーチストはもちろん、一般市民の方もたくさん利用していて、成功しています。
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元永:あそこで作られる「難波津焼」もずいぶん有名になりましたから、本当に大成功と言えますね。
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木村:これからはどんどん有名な作家が誕生してくるでしょう。
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元永:舞洲といえば、今、建設が進められているゴミ焼却工場はすごいですね。
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木村:あれはオーストリアのフンデルトヴァッサーがデザインしたもので、まさしくアートです。あれも完成すれば、大阪湾を代表する建物の1つになることは間違いありません。
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元永:ところで先ほど話に出た、天保山のレンガ倉庫のアトリエは、誰でも利用できるんですか。
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木村:はい、誰でもいいということです。
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元永:建物は、どんな風になっているのですか。
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木村:倉庫を仕切って、隣り合せにアトリエが並びます。水回りなどもちゃんと整備されます。将来的には数百人の芸術家が集う場所にしたいということですから、それこそウォーターフロントから新しい芸術が発信される拠点となります。
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元永:それはいい。僕もまだまだ若い人には負けませんから、ぜひ住んでみようかな。
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木村:ええ、どうぞ利用してみてください。元永さんのような著名な方に利用していただければ知名度も上がりますし、若いアーチストたちの刺激になるでしょうから。
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