一般財団法人大阪湾ベイエリア開発推進機構
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広報誌『O-BAY』
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大阪湾の再生とは?
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取材協力:大阪湾再生推進会議 事務局
国土交通省近畿地方整備局 企画部広域計画課
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●「魚庭(なにわ)の海」の語源に学ぶ
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 大阪湾は、瀬戸内海の東の端に位置する周囲を陸に囲まれた海域である。大阪を表す「なにわ」は、古くより魚介類の豊富な海であったことから、「魚(な)の庭」が転じて「魚庭(なにわ)」になったと言われる。広辞苑によると、大阪を指す「なにわ」は、『(一説に「魚(な)庭(にわ)」の意という)大阪市及びその付近の古称』とされている。これまで人々が大阪湾とどう接し、利用してきたのか振り返る。
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●大阪湾のいま、むかし
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 大阪湾は、「難波津(大阪港)」と呼ばれた時代から中国大陸や朝鮮半島などとの交流拠点として重要な役割を果たしてきた。古来より漁業や交流の要所として利用され、沿岸地域には人口・経済・産業・文化が集積してきた。大阪湾は、昭和初期まで浅場や自然海岸が広く分布する美しい海で、海水浴やカニのいる磯・干潟遊びなど人々が身近に楽しめる存在であった。
 本格的な大阪湾の開発は昭和30年代から始まり、港湾や工業用地の整備を目的とする土地造成が盛んに行なわれた。こうして物流と生産機能を強化していくことで、日本の高度経済成長を支えてきた。
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昔の大阪湾 昭和29年(1954年)甲子園海水浴場
「昔の大阪湾 昭和29年(1954年)甲子園海水浴場」の写真
画像提供:阪神電気鉄道株式会社
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大阪湾における埋立ての変遷
「大阪湾における埋立ての変遷」の図
画像提供:大阪湾再生推進会議
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今の大阪湾 大阪港のコンテナふ頭
「今の大阪湾 大阪港のコンテナふ頭」の写真
臨海部に工業地帯が形成され、経済の発展に貢献。
出典:「Port of OSAKA 2012-2013」(画像提供:大阪市港湾局)
参考URL:http://kouwan.pa.kkr.mlit.go.jp/kankyo-db/intro/detail_p01.html
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 一方で深刻になったのが、海水の汚濁やごみの増加。これまで広く分布していた自然海岸は大幅に少なくなり、海とふれあう場や海に生息する生き物に必要な藻場、干潟などが失われていった。昭和40年代以降から、赤潮や夏場に見られる貧酸素水塊の発生などで、貝類の漁獲量も激減した。このような問題から、美しく親しみやすい豊かな「魚庭(なにわ)の海」を回復し、市民が誇りうる「大阪湾」を創出するため、現在、「大阪湾再生」の取り組みが進められている。
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●「大阪湾再生」にむけた取り組み
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 2002年に都市再生特別措置法が施行され、都市再生プロジェクトに「海の再生」が位置づけられた。2006年3月には、大阪湾沿岸域の関係省庁および地方公共団体などからなる推進会議により、「大阪湾再生行動計画」が策定された。
 大阪湾再生推進会議は、「海水の汚濁・ゴミの増加」「生息環境の悪化による生物多様性の低下」など大阪湾で生じている環境の問題に対して、関係行政機関、市民、NPO、学識者、企業などのさまざまな主体と連携・協働し大阪湾の再生に取り組む。
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1)大阪湾の再生(環境改善)に向けた3つの柱
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 (1)陸域負荷削減の推進(下水道整備、河川浄化、流入ゴミの削減等)
 (2)海域での環境改善対策の推進(干潟などの生物生息の創出、海底ゴミ・浮遊ゴミの削減等)
 (3)大阪湾再生のためのモニタリング(市民参画によるモニタリング等)
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2)市民参画の取り組み
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・大阪湾生き物一斉調査
 大阪湾沿岸に棲む生き物と水環境を把握するため、一般参加型の「大阪湾生き物一斉調査」を実施。大阪湾環境再生連絡会と11の市民団体が主体となり、2008年から継続的に調査している。第5回目となる2012年度は、当初の3倍の1,328人もの参加者があり、全国で例を見ないほどの規模で行なわれた。
 この取り組みに参加した市民からは、“自分たちも大阪湾の水環境に関わっているんだ”と思うことで、モチベーションが上がるという声が聞かれるようになった。
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市民連携による生き物一斉調査(当日の様子)
「市民連携による生き物一斉調査(当日の様子)」の写真
生き物とのふれあいを楽しむ地元の子ども達。
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生き物一斉調査 モニタリング箇所
「生き物一斉調査 モニタリング箇所」の図
毎年6月、大阪湾沿岸21地点で生き物の調査により水環境を把握する。
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・環境保全に取り組む団体への表彰制度『魚庭(なにわ)の海賞』
 『魚庭(なにわ)の海』賞は、大阪湾の環境保全に取り組む団体を公募し、その中から特に優れた活動を表彰する制度である。第3回目の「魚庭の海賞」は、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の研究指定を受ける兵庫県立尼崎小田高校が大賞に輝く。
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「魚庭(なにわ)の海」大賞の写真
画像提供:兵庫県立尼崎小田高校

「魚庭の海」大賞 尼崎に青い海を取り戻す挑戦 ~大阪湾再生の取り組み~
「尼崎に青い海を取り戻す」をテーマに、尼崎港や尼崎運河の水質を調査。高校生の発想で水質浄化の方法を考案。また、研究成果を地域に発信し、環境意識を高めることや高校生フォーラムを主催するなど、高校生の輪を広げることにも取り組む。
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・大阪湾見守りネット
 「ほっといたらあかんやん!大阪湾フォーラム」(主催:大阪湾フォーラム実行委員会)に集まったメンバーを中心に、平成17年11月に設立。大阪湾見守りネットは、大阪湾の環境再生を願う個人と関係団体による交流と連携をめざし、「楽しくおもしろく」をモットーに自発的な取り組みを進める。
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●「魚庭(なにわ)の海」の再生をめざして
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・大阪湾Years連携企画展事業
 大阪湾は、大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山の近畿2府4県全てのエリアから最後に流れつく海である。2013年で10年の節目を迎える「大阪湾再生行動計画」などの取り組みにより、大阪湾の環境もゆるやかに改善の兆しをみせている。
 大阪湾再生の活動をさらに発展・継続させるために「大阪湾Years2012‐2013」と名付け、さまざまなイベントを企画している。
 一番の目玉企画として、2013年度は6つの水族館・博物館で連携協力し、大阪湾の自然と生物多様性について標本、写真、模型など、分かり易く解説する企画展を実施する。
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大阪湾Yearsロゴ・大阪湾Years2012-2013イベントカレンダー
 リンクURL:http://www.kkr.mlit.go.jp/plan/suishin/index3000.html
 連携協力:須磨海浜水族園、西宮貝類館、海遊館、大阪市立自然史博物館、きしわだ自然資料館、貝塚市立自然遊学館
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「大阪湾Years2012-2013」のイメージ図
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・美しく豊かな「魚庭の海」を取り戻そう!
<「魚庭の海」再生後のイメージ>
「魚庭の海」再生後のイメージ
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以上
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