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広報誌『O-BAY』
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Bay機構だより
平成22年6月15日第1回視察会を参加者29名のもと滋賀県にて開催した。
テーマは、滋賀県における社会インフラ整備状況ならびに産業振興の現状についてとし(1)滋賀県庁からの状況説明(2)新名神高速の利用(3)成長産業である水環境・液晶関連ビジネスで有名な日東電工株式会社への訪問(4)産業用地「甲南フロンティアパーク」の見学を行った。
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滋賀県庁からの説明
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滋賀県 千代室長さまからの説明の様子 滋賀県は近畿圏の北東にあり、関西、東海、北陸経済圏の結節点に位置しており、関西・中部国際空港をはじめ、大阪港、神戸港、名古屋港、敦賀港、舞鶴港などへも100km圏内である。
平成20年2月に新名神高速道路の「草津田上IC~亀山JCT」間約50kmが開通したことにより、愛知県との移動時間も短縮された。
「滋賀県の工場立地の現状と展望」として滋賀県商工観光労働部企業誘致推進室長千代博様からご説明を頂く。

●内容

滋賀県の立地環境の優位性としては下記5点があげられる。
1 関西・東海・北陸経済圏の結節点
2 充実した高速交通網
3 国際港湾・空港への良好なアクセス
4 個性的な大学群と「知」の力
昭和58年当時は大学が2つだけであったが、現在では10の大学、2つの短期大学があり、特に理工系の学部が充実している。
5 従業員・家族が暮らしやすい生活環境
東洋経済新報社の2009「住みよさランキング」上位50位のうち、滋賀県下の市が5つも選ばれている。

滋賀県の工場立地の現状については、経済産業省の工場立地動向調査結果により、
1 立地件数、敷地面積とも大幅に減少
リーマンショックの影響により21年度22件で、20年度の47件に比べ、半数以下となっている。輸出関連企業が多いことが要因の1つであると考えられる。
2 甲賀地域中心の立地から県下全域へ
新名神高速道路の開通のため甲賀地域を中心に立地が進んだが、同地域の用地が少なくなり他地域にも及ぶ。
3 大阪本社企業の進出が顕著
4 加工組立型産業の減少
滋賀県の企業立地の今後の展望としては、昨今の設備投資の状況をみると、デジタル家電、自動車産業は回復しており、太陽電池、燃料電池・二次電池産業の積極的な投資が見込まれている。
滋賀県では、13年前から環境ビジネスに特化した「びわ湖環境ビジネスメッセ」を毎年開催しており、昨年度は494社の出展、約3万9千人の来場者があり、琵琶湖保全などの関係で早くから環境関連産業には力を注いでいた。県内には太陽電池関連企業の京セラ、三洋電機、カネカが立地しており、燃料・二次電池関連ではパナソニック、リチウムエナジージャパンなどが新たな設備投資を行っている。
現在、県下にある工業団地の空き状況は44.4haで、新たな工業団地(仮称)竜王岡屋工業団地の開発が計画されており、平成25年に分譲の予定である。今後5年間で約30haの用地供給ができると考えている。

滋賀県からの説明の後、バスにて移動、草津市にある日東電工(株)滋賀事業所を訪問する。
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日本電工(株)メンブレン事業部滋賀事業所長
田坂謙太郎様からの説明
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日東電工(株) 田坂所長さまからの説明の様子 日東電工㈱は、1918年に創業。1941年大阪府茨木市にて操業を開始し、1986年滋賀事業所を操業。製品としては、エレクトロニクス、自動車、住宅・建材、一般工業、環境、ヘルスケア関連など約13,500種類にもおよぶ。
メンブレン(高分子分離膜)事業については、1973年から研究を開始した。現在では、精度の高い膜の開発や、逆浸透の際に加圧するがそのエネルギーの回収の効率化が図れたため、より低い圧力で運転できる膜の開発によって、省エネルギー化が進んだ。そのために、海水の淡水化や排水の再利用への需要が増加し、逆浸透膜(RO膜)のシェアについては3割にのぼる。
滋賀事業所では、2009年にRO膜の新工場を増設した。売上高は、2008年度前年度比103%であった。用途別では、海水の淡水化20%、排水の再利用26%となっており、これらが市場成長を牽引している。

参加者からは下記のような質問があった。

Q:RO膜の耐用年数はどれくらいか。
A:比較的きれいな水での使用では約4~5年

Q:R&Dについてはシンガポールが拠点とされているがどうしてか。
A:シンガポールでは、メンブレンを使った周辺技術や利用技術を開発している。特にシンガポールでは、国として、排水の回 収に力を入れており、助成や実証実験の場などのバックアプもある。英語圏のメリットもある。

Q:水の処理について煮沸するのとろ過との違いは?
A:煮沸(蒸発法)は燃やす必要がある蒸気にするために大きなエネルギーが必要。膜ろ過はポンプで圧力をかけるのに、エネルギーを使う電力が必要だが、現在はエネルギーの効率が図られ膜を使う方がコストの削減ができる。中東は煮沸方式蒸発法が使われることが多い。地中海などはろ過方式が使われている。
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MEMO
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 ●今回の視察ルート
 ●滋賀県さまからの説明資料
 ●日東電工(株)ホームページ http://www.nitto.co.jp
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