1.名称及び区域
(1)名称:和歌山県関連整備地域
(2)区域:橋本市、田辺市、かつらぎ町、高野口町、九度山町、
高野町、花園村、打田町、粉河町、那賀町、桃山町、
貴志川町、岩出町、野上町、美里町、吉備町、
金屋町、清水町、川辺町、中津村、美山村、印南町、
龍神村、南部川村、南部町、白浜町、中辺路町、
大塔村、上富田町、日置川町、すさみ町の各全域
(総面積約303,127ha)
2.整備等の目標
京阪神大都市地域との時間的・地理的距離を勘案しながら、本地域が持つ自然・歴史・文化といった特性を生かした地域整備を進めることにより、本地域内の均衡ある発展と活力の向上に努め、関西圏における各種機能の発展に寄与する。
3.大阪湾臨海地域との有機的かつ効率的な連携に関する事項
・農林漁業を地域の重要な産業として振興を図り、新鮮、安全、高品質な食料等を提供するためにも、流通の円滑化への取り組み、生産・加工技術の研究、消費者ニーズの把握等に関する情報交換など、消費地となる大阪湾臨海地域との連携の促進を図る。
・日本の精神文化を代表する聖地の存在を生かし、学習・研修・体験の機会を通して大阪湾臨海地域に居住する人々に心の安らぎを提供する地域として、また、温暖な気候・豊かな自然・温泉などを活用し、心身の保養・リフレッシュを図ることのできるリゾート地域として整備することにより大阪湾臨海地域との人的交流を図る。
・北部地域は今後も和歌山市や大阪府下の大阪湾臨海地域における就労者の居住が増えるものと考えられることから、交通基盤や都市基盤の整備充実を推進し、住宅需要への対応として恵まれた自然環境を生かした良好な居住地や良好な住宅の供給に努める。
・水源かん養機能を有する森林の適正な整備や水資源開発等を行うことにより、河川の適正な水量の確保、災害の予防に努め、また、本地域が有する豊かな水資源をより広域的に活用する観点から、大阪府下の大阪湾臨海地域等における水需要にも対処する。
4.環境の保全に関する事項
環境基本法、国の環境基本計画、県環境基本条例、新たに策定する県環境基本計画等に基づき、「循環」を基調とした環境への負荷をできる限り少なくする社会経済システムや自然と人間との「共生」が確保される地域構造の実現を目指すなど、環境保全に関する施策等を総合的かつ計画的に進め、持続発展が可能な地域づくりを推進する。
5.配慮すべき事項
災害の防止等:自然災害、地域開発に伴う環境の変化、都市構造の複雑化などによる多種多様な災害に対処するため、治山・治水をはじめとする防災施設の整備、情報伝達網の充実、高規格幹線道路・一般幹線道路及び災害時における緊急輸送道路など防災性の高い道路ネットワークの整備と災害に強い交通安全施設等の整備、食料・飲料水等の備蓄、県・市町村・防災関係機関及び住民が一体となった総合的な防災体制づくりを推進する。 |